空売り規制の是非 2008 7 27

 アメリカでは、続落する株価に対する「株価対策」として、
空売り規制を考えていますが、その効果は一時的と考えます。
 バブル崩壊後の日本でも、続落する日経平均株価に悩まされて、
株価対策として、空売り規制を実施したことがあるのです。
それは、いわゆる「失われた10年」の何年目だったのか、
私は、記憶が定かではありません。
 確かに、空売り規制によって、日経平均株価は、反発し、
週足チャートでは、W底を形成したかのように見えました。
 しかし、効果は一時的だったのです。
こうした手法は、応急措置としては有効ですが、
そもそも経済の実態が悪化していましたので、
そうした経済の実態を株価で表現する日経平均株価は、
再び続落基調となったのです。
 政治家や役人は、相場というものを知らないから、
短絡的に「空売り」を目の敵にするのでしょうが、
相場は、そんなに単純なものではありません。
 急落する株価。
そんな状態では、誰も怖くて株を買えないでしょう。
その時、最初に現れる買い手とは、誰か。
それは、空売りをしていた投資家です。
空売りをした以上、買い戻す必要があります。
(場合によっては、これが急落に対するブレーキ役となることがあります)


















































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